秘湯めぐり

  塚本 信行 (S41年卒)  (監事)

 かれこれ30年程前から温泉巡りをしています。交通不便な山の中や人里離れた小さな宿の温泉につかって、のんびりと過ごすことは心身ともにリラックスされ栄養を与えてくれると感じています。

 当初は出張のついでに脚を伸ばしていましたので、宮城、福島、栃木、群馬、等の東北・北関東方面が主な行先でしたが、その後長野、新潟、山梨、静岡更に四国、九州と全国各地に範囲が広がりました。

 そんな中で、愉快な話をいくつかご紹介します。

 知床半島のカムイワッカ湯の滝で車上荒らしに遭遇しました。

 レンタカ-で函館から一週間廻った最終日でした。道路脇に駐車して、草鞋履き、ショ-トパンツで渓流を20分程遡上し目的の滝で湯につかり、車に戻ったら、トランクの中のボストンバッグが2個あったのに1個しかありません。

 濡れたパンツのはきかえ等の入れてあったバッグが無いのです。ズボンは後部座席においてあり無事で、仕方なく海水パンツとステテコで帰宅。

 それにしても不思議なのが土産物等の入った別のバッグでなく、一週間分の下着が入ったバッグをなぜ?高級ブラントバッグだったからと推測しました。犯人も着替えばかりの中身を見てがっかりしたことでしょう。

 次は会社の同僚と3人で山の中の高級旅館で夕食時一升瓶を注文しました。安い酒を希望したのですが、それでも一万円でした。おいしいお酒でした。

 翌朝の精算で言われたとおり支払いましたが、帰路途中で計上されてない事に気が付き、申し訳ないとは思いましたが、浮いた金で帰路の新幹線でもう一杯ごちそうになりました。

 女房と二人でフルム-ンで有名になった旅館で部屋での夕食時私がご飯をよそっていたら、仲居さんが感心しまた、羨ましがられた事もありました。女性がするものと思いこんでいるのですね。

 10~15部屋ある旅館を、女房と貸し切りになった時も何度もありました。

 昨年はGotoキャンペ-ン利用で10、11月各4泊5日の旅行ができましたが、今年はとても厳しく自粛生活をしています。

 もう一つの趣味であるハ-モニカも、千葉市民会館、茂原市のイベント、更に老人ホ-ム他への慰問演奏等全てが中止となっています。

 ワクチンを接種しないと心配で、クラブ練習も今年は1月から6月迄中止となり皆疲弊しています。

 何とかコロナ問題が解決するのを待つより仕方がありません。

 それまで散歩で英気を養い、体力を維持し、長いトンネルを抜け出すことが出来る迄頑張るつもりです。