山田美鈴 (S45年卒)
私たち夫婦は瑞高の同級生です。(夫:山田耕士)約20年位東京暮らしをしていますが、瑞浪といえば「化石」です。私が短大時代に名古屋の放送局CBCでアルバイトをしていた時に、テレビ事業部長から「人を集めて夜祭をしたいので何かユニークなアイデアを出してくれ、予算はある」と言われました。閃いたのが「鏨(たがね)を持って大岩から化石採り」化石は耕士氏に何とかしてくれないかと頼んだら、「あるとこ知っとるから任せとけ」と!都会っ子は化石がどのような岩盤の中にあるのか見たことないだろうから、子供が興味を持つ、そうすればそれに釣られて親も参加してくれる。イベントはもちろん前代未聞の集客ができて大成功!随分感謝されました。その後瑞浪の川原へ名古屋市からも化石採集の遠足にくる学校が増えました。
化石といえば亡西本先生、先生は父と囲碁のためにわが家へしょっちゅう来られていて、臭いし煙いし嫌だなあと・・(失礼)その時先生は多治見女子高校在籍でしたが、入学したら担任が西本先生、「美鈴ちゃん~お~い」と言われた時にはガックリ。しかしその後、先生の味のある地学の授業に興味を持ち地学部入部、郡上郡和良村への地底探検の合宿に参加。ナウマンゾウ?の歯があるとか、地底に垂直にぶら下げられて化石を探して狭い穴を掘り進んだ経験は今でも鮮明に覚えています。だからCBCで「化石」というキーワードが浮かんだかなと思っています。
私は長期滞在型・ロングステイ観光学会の理事でマレーシア政府観光局の長期滞在査証コンサルタントとして各国の長期滞在条件や国内外ロングステイからワーケーション、テレワークについて研究をしています。各地域の方々が我が町へ移住、ワーケーションへと提案をされますが、ふと瑞浪は?何が?と思います。中学の統合、路線バスの間引き、運賃が高すぎる、シャッター街・・・暗いニュースが飛び込んでくるだけですが、「化石博物館」もあるこの瑞浪を違う角度でもっと掘り下げられないものかと思いました。
各地のワーケーション誘致は独身者には好評ですが、家族特に学齢期の子供さんがいる場合、躊躇される場合が多いのです。現在国内留学という名目で受け入れている地区はゼロ(以前あったところは休眠中とのこと)そこで、学童数が減少している瑞浪なら短期間でも子供の国内留学を受け入れる余地があると思います、1週間単位で他の学校の空気を味わう経験は貴重な体験となり、在校生にとっても異文化を感じる貴重な体験になると確信します。
異文化交流コーディネーターとしてカナダに駐在したとき、たった1週間のホームステイと授業参加という異文化体験をした生徒が生き生きとして帰国した姿を多数見てきました。現在のコロナの状況下、国内留学+化石体験学習ができる都市として誘致をしてみませんか。有楽町の交通会館ふるさと回帰センター内に岐阜県ブースもありますが、瑞浪は何も資料がなかったですね。武器は地球のルーツ探索=「化石タウン」でのワーケーションと国内短期留学制度 いかがですか!